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ビティ足場のメリット・デメリットは?組み方や費用・寸法も紹介

「ビティ足場ってなに?」
「ビティ足場はほかの足場とどこが違う?」
上記のような疑問を抱いている足場施工者の方はきっと多いでしょう。
高層建築物に使われやすいビティは、強度が高く安全性の優れた足場です。

この記事では、ビティ足場のメリット・デメリットや費用、組み立て方を解説します。
記事を読めばこの足場の上手な活用方法がわかるでしょう。
現場で足場を組む仕事をしている方は、必見の内容です。

ビティ足場のメリット・デメリットは?組み方や費用・寸法も紹介

ビティ(枠組)は安全性が高く高層階向きの足場

ビティ足場は枠組足場の一種です。
アメリカのビティスキャフォード社から輸入されたため、この名前で呼ばれています。

鋼管を門型に溶接した建枠を中心に、ジャッキベース・筋交・鋼製布板などの部材で構成されるのが特徴です。
安全性の高い足場のため、日本でも非常に多く使われています。

日本では、インチサイズ・メーターサイズの2種類が使われているのが現状です。
しかし、この2つには互換性がない場合もしばしばあります。
足場を追加購入する際には、現在使っている規格を必ず確認しましょう。

ビティ足場の構成部品

ビティ足場の構成部品は、以下の通りです。

建枠(ビティ) 建枠を意味
ジャッキ ・足場の安定性を司る

・上下の高さを調整する

筋交 ・柱と柱の間に斜めに挿入し耐震や耐風強度を高める
ジョイント/ピン 単管パイプ同士を結合するの部材
アームロック 足場上下枠のジョイントが抜けないよう取り付ける金具
布板 足場の作業部になる布付きの板
壁つなぎ 足場と建造物の壁をつなぐ安全金具
手すり ・コマ緊結くさびが左右にある

・階段や踏み板を付けるために使う

・作業を行う際に住宅地を囲うのにも使われる

ビティ足場には強度の高い部品や、強度を高められる補助パーツがたくさんあります。
そのため、しっかりと安全性が高い足場を組み立てられるのが特徴です。
各部分の名称・特徴を覚え、ビティ足場を組む際に知識を役立てましょう。

ビティ足場を使うメリット・デメリット

「ビティ足場はほかの足場と比べどんなメリットがあるの?」
「ビティ足場が苦手な建築現場も知りたい」

そう考えている建築関係者の方は、きっと多いでしょう。
ここではビティ足場を使うメリット・デメリットを紹介します。

メリット ・安全性が高い

・高所でも作業可能

・強度があり崩れにくい

・打ち込みを必要としないため騒音被害を抑えられる

デメリット ・設置スペースが大きい

・狭い場所では使えない

・2種類の規格に互換性がない場合も多い

メリット・デメリットを理解し、ビティ足場を現場に導入するか決めましょう。

ビティ足場の組み方|手すりを基準に組み方が変わる

ビティ足場には、先行型・内側型の2種があり、それぞれ組み方が違います。
ここでは、ビティ足場の組み方2種を以下の順で紹介します。

● 先行型の組み方
● 内側型の組み方

足場の組み方を確認し、実際に組む際に生かしましょう。

1.先行型の組み方

先行型の組み方は以下の6ステップです。

1. ベース部分を組む
2. 1層目を組み立てる
3. 1層目に2層目の手すり枠を付け床付き布枠を付ける
4. 1~2層目の妻側手すり枠を付ける
5. 2層目を組み立てる
6. 同じ手順を最上階まで繰り返す

2層目まで組み立てられれば、あとは同じ手順を繰り返すだけです。
詳しい組み立て方は製品により異なるため、この記事は大まかな参考資料としてお使いください。

2.内側型の組み方

内側型の組み方は、以下の7ステップです。

1. ベース部分を組む
2. 1層目を組み立てる
3. 2層目H型建枠を組む
4. 1~2層目の手すり兼用交差筋交を付ける
5. 2層目を組み立てる
6. 3層目を組み立てる
7. 以降、3層目の組み立て手順を繰り返す

3層目まで異なる組み方をし、そのあとは最上階まで同じ組み方を繰り返します。
詳しい組み立て方は製品により異なるため、この記事は大まかな参考資料としてお使いください。

ビティ足場の価格相場

ビティ足場の価格は、1平方メートルあたり1,000円から1,500円程度です。
足場組みの正確な価格は住宅の規模や複雑さ、購入会社などによっても変化します。

足場を依頼する際には、事前に複数社から見積もりをしっかり取得するとよいでしょう。
同じ内容で見積もりをもらい、安価かつよい仕事でビティ足場を組む業者を探しましょう。

ビティ足場の落下対策|労働安全衛生規則で制定

有働安全衛生規則で決められた、ビティ足場の落下対策規則は、以下表の通りです。

交さ 筋交+幅木 高さ15cm 以上
交さ 筋交 筋交+下さん 高さ15~40cmの位置+メッシュシート
交さ 筋交+下さん・幅木と同等以上の措置 高さ15cm 以上
手すり枠+幅木

手すり枠+メッシュシート

高さ10cm 以上

箇所により落下対策のための取り決めは異なるため、本記事を参考に足場を組んでください。

まとめ

ビティは、足場全体を枠で綺麗に取り囲む、安全性の高い足場です。
強度も高く高層に用いるのも安全なため、高く積んで作業ができます。

パーツの組み方には主に2種類があるため、好きな組み方を選択し上手に足場を組みましょう。
ビティ足場は広い場所でしか使えないため、狭い場所での建築現場で組みにくい可能性が高いです。

そのため、狭い場所や低層でも建築作業をする際には、ほかの足場を活用するとよいでしょう。
必要に応じ、安全性が高く高層建築に適したビティ足場を選び、現場で活用してはいかがでしょうか。

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